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ココロの状態って、実は自分でコントロールできるんです。
しかも、それによって、ネガティブな思考をストップさせることもできるし、症状を軽くすることもできるんです。
最初にこれを学んだとき、びっくりしました。だって、僕たちのココロって、周りの環境によって勝手に影響を受けてしまい、自分の意思とは関係なくイライラしたり、落ち込んだり、不安になったり、焦ったりすると思っていましたから。
そしてそのココロの状態は、その時の状況が解決するとか、ビール飲んで酔っ払って感覚が鈍くなるとかしない限りは変化しないと思っていましたから(酔っぱらっても事態がよくわけではないのですが(^_^;))。でも、ココロの状態って、自分で決められるんです。
ココロの状態を切り替えるスイッチは3つあります。
①からだ、②ことば、③いしき、です。すごいですよね。3つもあるんです。
スイッチが一つ壊れてもまだあと2つある。
全部のスイッチを使えばなんて効果的!それぞれ簡単にご紹介しましょう。
①からだ
身体をどう使うか、です。
気分が落ち込んだ時⇒姿勢が悪くなる。こういうループってありますよね。でも逆のループもあるんです。姿勢をよくする⇒ココロの状態がよくなる。
どんな姿勢がいいのかは、人それぞれです。そのヒントは例えば自分の過去の経験にあります。これまででココロの状態がとっても良かったとき、いったいどんな姿勢をとっていたでしょうか。意図的にその姿勢を作り出すことで、ココロの状態が切り替わりやすくなりますよ。姿勢の他には、表情(微笑んでみるとか)、呼吸や発声の仕方などもスイッチになります。
また、身体がどんな状態にあるかも大切なポイントです。どんな食べ物を摂っているか、睡眠はどうか、のどの渇きはどうかなどです。そりゃスナック菓子ばかり食べて、夜遅くまでスマホやPCやっていたら、翌日のココロの状態はいやでも悪くなりますよね。
②ことば
何を考え、口にし、信じているかです。
私たちの思考は、脳内で自分に対して質問をし、それに対して自分で回答する、という繰り返しで成り立っています。なので、自分の脳内で「どんな問いかけをしているか」が重要です。
例えば、「なんで私はダメなんだろう」と脳内で問いかけてしまうと、ご丁寧にも脳はその答えを真剣に探しだします。自分がダメな理由やそれを裏付ける過去の出来事を次々にみつけだしてくれちゃうんです。カンペキな人間などいないので探せばアラはでてきますよね。そうなるとココロの状態は悪くなります。僕なんてアラばかり、たたけばホコリだらけなので、あっという間にココロの状態が悪化しちゃうかも。
同じように、「とはいえうまくいっているところは何だろう」「今できることは何だろう」という問いかけをすると、その答えもまた脳が知らず知らずのうちに探し始めてくれます。
ココロの状態がよくなるような問いかけを自分に対してすることは可能なのです。問いかけ以外にも、無意識のうちに繰り返しているコトバってありますよね。場合によっては口癖になっているかもしれません。どんなコトバを繰り返しているかによっても当然のことながらココロの状態が左右されます。
③いしき
何を、どのように意識しているか、です。
これまでも繰り返し述べてきていますが、私たちが見ている現実って、自分の外側にあるものをそのまま脳内に映し出しているのではありません。意識(注意)を向けたものだけが現実としてあわられてきます。さらに、意識を向けた対象に「どのように」意識を向けるかによっても現実が違って見えてきます。「いしき」というフィルターを通して私たちは世界を認識しているのです。
自分の苦手な対象にばかり意識を向けたらココロの状態は悪くなりますよね。例えば、苦手な上司とか、誰かの咳払いとか。さらに上司のしかめっ面を現実の姿よりもより一層シブイ表情として受け止めてしまうかもしれないし、咳払いを自分に対しての非難のように受け止めてしまうかもしれません。一方で、同じ状況で上司の意外にも素敵なシャツに目を向けることができるかもしれないし、咳払いは単なる咳払いとして認識することもできるし、窓の外に広がる青空に気が付くこともできるのです。
何に意識を向けるか、どのように意識を向けるかによって、当然ココロの状態は変化してきます。
こんな風に、いろんなスイッチを用いて、自分でココロの状態をコントロールすることができるのです。僕のクライエントさんもおっしゃっていますが、ネガティブな思考をストップさせることもできるし、症状を軽くすることもできますよ。
ただ、これも繰り返しになりますが、知識としてこのことを「知っている」だけでは残念ながら何の役にも立ちません。「できる」でもまだ足りません。継続的に「やっている」ことで効果が表れるし、人生が変わっていくのです。そのためにサポートが必要であればおっしゃってくださいね。
症状を軽くするためにできることって、本当はたくさんあるのかもしれないですね!問題はできるかできないかではなく、やるかやらないか、なのかもしれません。
ぜひ、ココロのスイッチも活用してみてください。