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相手があなたを評価するかどうかは相手の問題
「アドラー心理学」で有名な、アルフレッド・アドラー の言葉です。
けっこうぐっさり刺さる言葉ですね。
対人関係での苦しみを減らす名言です。ポジティブシンキングって大事だとよくいわれますよね。
もちろん大筋では賛成します。対人関係で「しまった、やっちゃったー」と思ったとき、
例えばこんな風にポジティブ思考に切り替えていくことも、できなくもないですよね。「ううん、たぶん嫌われたわけじゃないと思う。その証拠に…」
「今回はこうだけど、いつかきっと相手も自分のことを好きになってくれるさ」
「嫌われてしまったかもしれないけど、きっとこの経験にも意味があるさ」ですが、いつもいつもポジティブになるのって疲れませんか?
「ポジティブにならなきゃ」って発想になってしまうと逆に苦しいですよね。僕はアドラーのこのスタンスが好きです。
「好かれる」でも「嫌われる」でもない。
自分をどう評価するかは、あくまでも相手の問題。
ポジティブとかネガティヴとか、そんなの関係ないんです。いわゆる”課題の分離”と呼ばれる考え方です。
ついつい、相手の問題に踏み込みすぎていろいろ考えてしまうことってありますよね。
でも、いろいろ自分の頭の中で考えたって、結局本当のところはよくわからないのです。
相手があなたのことをどう思うかは、それは相手の問題です。岡本太郎さんも言っています。
「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。」
せっかくなので、先ほどの言葉の解説を載せておきます。
対人関係のストレスを減らすのに役立つんじゃないかな、と思います。あなたが他人の感情や行動をコントロールすることはできません。
できないことをしようとするから苦しいのです。
相手の課題に踏み込まず、自分の課題に踏み込ませなければいいのです。相手があなたを評価するかどうかは相手の問題です。たとえ陰口を言われたとしてもあなたが間違っているとは限りません。
自分が正しいと思うことを続ければいいのです。他者からどう思われるかを気にするから苦しいのです。
課題を明確に分離すればいいのです。「課題の分離」ができるようになった時、それは幸福な人生への第一歩です。
あなたの心は軽くなり対人関係もぐんと改善することでしょう。人生に革命が起こる瞬間です。「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」より(小倉広著)