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春の京都でコミュニケーション&マインドフルネスのワークショップを開催しました。
5時間の半日講座。関西のみならず関東・九州など各地からご参加くださったみなさん、ありがとうございました&お疲れさまでした。
10代の高校生・大学生から50代の方まで幅広い年代の方が、世代を越えて悩みを開示し合い、コミュニケーショントレーニングを楽しむ様子は、会を進行している僕の方まであたたかい気持ちになりました。今回は「ワークショップ」と銘打ったとおり、いつものセミナーにもましてワーク中心のプログラム。
知識ではなく体験として、人とより親しくつながるためのコミュニケーションスキルや、症状の苦しさを和らげるためのマインドフルネストレーニングを学ぶ。そんな内容にしたつもりです。人生を変えるのは知識ではなく行動、ですからね。
知識だけでは何も変化しません。それにしてもなんでコミュニケーショントレーニングなの?という問い合わせを開催前によくいただきました。
みなさんから開催要望があったから、というのが開催経緯なのですが、それだけじゃないんです。
対人恐怖症、視線恐怖症、脇見恐怖症、社交不安障害などの症状があると、どうしても人とのかかわりを避けてしまいがちです。本当はもっと人とつながりたいのに、「いまのままじゃムリ」って思ってしまいがちですよね。
でも、「治ってから人と関わろう」と思っている限り、いつまでたっても治りません。それは、「今の状況じゃ人と関われるわけがない」という考え方そのものが、症状を維持・悪化させてしまっているから、です。本当は症状があったとしても、人とつながることに関してできることはゼロじゃないんです。
自分が考える理想とは今は程遠いかもしれない。
でも、ゼロじゃない。
今できることはやった方がいい。しかも、ちょっとしたスキルを身につけることによって、今よりもさらに親しく人とつながることって、実は簡単にできるんです。
コミュニケーション能力って、もって生まれた才能じゃなくてスキルです。やり方を知って、練習すれば、誰でも上達します。
コミュニケーションスキルを身につけ、症状がありながらも人とより親しく関わる経験をすることで、結果として症状軽減にもつながります。なにより、人生の幸福度が断然違ってきます。
だからこそみなさんにコミュニケーションについてお伝えしたい。そんな想いでのワークショップ開催でした。「ワークが楽しすぎて帰りたくなくなりました」
「これまで自分は全く会話ができないと思い込んでいましたが、今日はたくさん話せて自信がつきました」
「何年かぶりに人と長く話すことができて、本当に楽しい時間を過ごせました」
「みんなのやさしさが伝わってきました。自分もやしさが伝わるといわれてすごく嬉しかったです」
「こうやってコミュニケーションとればいいんだとはじめて知ることができました。これからは気軽な気持ちで人と会話できそうです」
「いただいた資料(「話題展開シート」)があれば人との会話が怖くなくなりそうです」こんな感想を参加者のみなさんから頂戴し、嬉しい限りです。
最初は緊張気味で堅かったみなさんの表情。ですが、スタートして1時間後には、ペアワークで終了の合図をしても会話がとまらないくらいに(笑)。
休憩時間もずっと会話と笑顔が途切れず、講座の終了後には「もう声がでない」という方もいらっしゃいました。コミュニケーションスキル、個人サポートでもお伝えしていますが、グループだからこその醍醐味もあります。
ご希望があれば今後も開催しますので、おしゃってくださいね。