-
「このままずっと家にいたら、どうなってしまうんだろう…?」
そんな不安を抱えながら、10年以上悩み続けていた30代前半の男性。彼は脇見恐怖症の症状が重く、症状のせいで大学中退以来、ほぼ引きこもりの状態でした。
家族と一緒に暮らしていましたが、外に出ることができず、未来への不安がどんどん募っていく…。ご両親も彼のことをとても心配していて、最初は家族で相談に来られました。
電車にも乗れなかったため、最初のうちはお父さまが車でオフィスまで送迎。ですが、サポート(1年間サポート)を続けていく中で電車に乗れるようになり、自分一人で来られるようになったのです。
症状が軽くなったのに、社会に出るのが怖い
プログラムの中で少しずつ症状は軽くなり、外出もできるようになってきた彼。
ですが、次のステップとして「働く」ということになると、急に恐怖が大きくなる。
「社会に出るのが怖い」
「でも、ずっとこのままではいけない」彼の中には、こうした気持ちがせめぎ合っていました。
「人に会わずにできる仕事」を提案してみた
そこで、僕はこんな提案をしました。
「たとえばウーバーイーツの配達みたいなものなら、人にあまり会わないし、いいリハビリになるんじゃない?」
すると彼はこう返しました。
「でも、やっぱり人とのやりとりが多いのではないか?自分にできるとは思えない。怖い…」
まあそうだよね。これまで長い間、外に出ることすらできなかったのだから、「働く」というハードルはとても大きく感じるものですよね。
「じゃあ、僕がまず試してみるよ」
僕はこう伝えました。
「OK、じゃあ僕がまず試しにやってみて様子を伝えるよ。」
実は、僕自身も20年近く脇見恐怖症に悩み、引きこもっていた経験もあるんです。だからこそ、「本当に大丈夫なのか?」という不安な気持ちはよくわかるし、引きこもり経験者目線で、実際にチャレンジ可能なのかどうかを判断してみよう、そう思ったのです。
そこで、僕自身がウーバーイーツの配達員を1日体験してみました。
結果としては…
✅ ぜんぜんできる!
✅ ほとんど人に会わずに仕事ができる
✅ 自転車で体を動かすので、症状の軽減にもすごくいい!これは「リハビリ」とてしとても適してる!と確信しました。
「普通にできちゃいました」の報告
僕が実際やってみた姿を見たことで、彼の中にも少し勇気が芽生えたようでした。
そしてついに、彼もウーバーイーツの配達にチャレンジ!電車で都内まで出て、レンタル自転車をつかって配達してみたようです。
その数日後、彼からの報告は…「普通にできちゃいました!」
それを聞いたとき、自分ごとのように本当に嬉しかったです。
彼は「やっぱり最初の一歩を踏み出すのが怖かっただけだった」「症状もよくなっているし、これなら働ける!」と言っていました。
人と関わらない期間が長いほど、社会に出るのが怖くなる
彼のケースからも分かるように、人と関わることを避けていると、その恐怖はどんどん大きくなってしまいます。
もちろん、無理にハードルの高いことをする必要はありません。
✅ 「これならできそう」と思える小さなチャレンジから始める
✅ 人と関わることを少しずつ増やしていく
✅ 「できた」という成功体験を積み重ねる
こうすることで、「社会に出る」ことへの恐怖を和らげることができるのです。
脇見恐怖症でも、引きこもりから抜け出し、働くことができます!
もし、今この記事を読んでいるあなたが、
「自分はこのまま社会に出られないのではないか…?」
と不安に思っているなら、諦める必要はありません。脇見恐怖症は改善可能な悩みなので、引きこもりから抜け出して、働いたり、旅行に行ったり、友達やパートナーをつくることもぜんぜんできちゃいます。
というか、脇見恐怖症の症状を理由に人生をあきらめていたらあまりにもったいなさすぎます。
ご家族の方へ:早めのサポートが大切です
今回の彼の場合、ご家族が「どうにかしてあげたい」と早めに相談に来てくれたことがよかったです。
✅ 「子どもが引きこもっていて、このままではどうなるか不安」
✅ 「でも、どうやって社会復帰のサポートをすればいいかわからない」
そう悩んでいる親御さんがいらしたら、ぜひ一度ご相談ください。
40代で長年引きこもっていた方でも、少しずつ社会復帰を果たしているケースはたくさんあります。
「もう遅いかも…」と思わず、早めに一歩を踏み出してほしいです。