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良いタネであれ、悪いタネであれ、あなたが水をやりつづけた方の芽が伸び、大きく育つ。
症状の苦しさがあると、ついつい、自分や世の中のネガティブな側面に目が向いてしまいがちになります。
意識がそちらに向くと、ネガティブなものがさらに目についたり、より一層気分もネガティブになり、そのことばかりぐるぐると考えてしまうこともしばしば起こります。でもこれって、ネガティブなタネに水をやり続けることにほかなりません。
その結果、翌日以降もますますネガティブなものに意識が向くようになってしまいます。
脳は、よく使う神経回路が発達するようにできているのです。私たちにできることは2つあります。
一つは、悪いタネに水をあげていることにその都度気づき、ストップさせること。
もう一つは、良いタネに水をあげること。どちらの能力もマインドフルネスによって培うことが可能です。
今回皆さんにおすすめしたいのは後者の方。
夜寝る前に、一日のうちの「感謝したいこと」「よかったこと」を振り返ってみてください。ごく短時間でOKです。食事がおいしかったこと、
モクレンの花が美しいこと、
桜の開花の近づきを感じたこと、
人とちょっとした会話をしたこと、
お風呂が体を温めてくれること、
帰るべき家があること、
そこに空気があって呼吸できていること
、、、どんなことでも構いません。
必ずなにかあります。
振り返ってみて気づいたことを手帳にメモしておくとさらによいですが、あまり負担にならない方法ではじめてみましょう。慣れてきた段階で、こんどはいろいろな瞬間に、「いま感謝できることはなんだろう?」と問いかけてみましょう。
明るい気分の時だけではなく、気持ちが沈んでいるときにこそ。いやな出来事もポジティブに解釈しましょう、といっているのではありません。
既にそこに存在してる、でも意識の外側に隠れてしまっているポジティブな要素に意識を向けましょう。という提案です。
この行為自体が、良いタネに水やりをしていることになるのです。あなたが水をあげつづけたタネが大きく育ちます。
どうせだったら、良いタネに水をあげてみませんか。