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  • 2016.06.03

    微笑んでみる

    毎日生きていて、自分ではコントロールできないようなツラい状況に陥ってしまうことってあるかもしれません。いくら前向きに生きようと決意したって、どうしてもへこんでしまう時だってあります。対人場面への不安や恐怖を抱えているのだから、朝から晩まで神経をすりへらし続けていることも多いでしょう。

    そんな時、ネガティブな気分が生じてしまうのはこれはもう仕方がないことです。だって、ツラいと感じてしまうのは事実ですから。
    なんでいつもネガティブになってしまうんだ!と憤ったり落ち込んだところでどうにもなりません。
    大切なのは、ネガティブな状態をいかに引きずらないか、ということです。

    そのための頼りになるツールを一つご紹介しましょう。
    「微笑み」
    です。

    自分に対し、自分で微笑んでみます。

    朝起きた時鏡にむかって微笑むもよし。
    ツラい出来事を経験した後に、そっと微笑むもよし。
    夜、お風呂や寝室でリラックスした時に微笑むもよし。

    おすすめは、一日の中で心身が疲弊してきたなあというときに、

    「こんな状況の中、よく頑張ってるね
    人とのつながりをあきらめてないってことだよね
    本当にお疲れさま」

    といって、心を込めて微笑んであげることです。

    優しい気持ちになったから、幸せな気持ちになったから、微笑みが生じるのも事実です。
    ですが、
    微笑むからその結果優しい気持ちになることだって、幸せな気持ちになることだって、あるのです。

    これまでも何度かお伝えしていますが、ココロとカラダは相互に影響しあっています。
    なので、楽しい気持ちになるから笑顔になることもありますし、逆に、笑顔をつくることで楽しいという感情が出てくることだってあるのです。

    微笑んであげることで、少し気持ちが変化してくることでしょう。
    劇的な変化でなくともよいのです。
    それをしっかり味わってください。

    しかしながら、場合によっては、

    「なんでうまく微笑むことができないんだろう」
    「微笑み方がなにか不自然だ。こんな自分の表情はイヤだ」
    「こんなのだけで治るわけがない。ばかばかしい」

    などと思ってしまう方もいるかもしれません。

    そんな時は、そう思っている自分に対して、
    例えば
    「ま、そう思っちゃう自分もいるよね」
    などとやさしく微笑んであげてください。

    そして、その結果、ほんの少しだけでも身体の緊張がほぐれたり、ほっとした気になったり、やさしい気分が出てきたりするのを感じ取ってみてください。
    劇的な変化を求めるのではなく、少しの変化に気づいてあげるのです。
    これ大切なポイントです。

    自分に微笑んでみる。

    これをぜひ習慣化してみてはいかがでしょうか。

    1回の微笑みには1回分なりの効果があります。
    ですが、一日のうちに何回、何十回と緊張や不安でココロが折れるようなことがあるのに、一生のうちに一度や二度微笑んでみたところでその効果は限られます。

    微笑みを継続してみてください。
    微笑みは癒しと生きる力を生みだします。
    微笑みを習慣化することで、そのパワーはさらに大きなものとなります。
    それをぜひ実感してみてください。

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