治らないと絶望している高校生・大学生に「それは違う」と伝えてあげたい(大学生)
脇見恐怖症に悩み始めたのは中学3年の秋からです。
授業中に周りの人が自分の方を振り向いてきたり、頭をさわったりそわそわしているのが気になりだして、それからどんどん周りが気になるようになりました。
自分の視線のせいで明らかに他の人に避けられて。咳払いされたりにらまれたりもしました。
みんなが普通に板書できている中、ちゃんと顔を上げて板書を撮ることができなくなったし、学校の廊下を歩くのもしんどくて。
クラスでの発表やグループ活動もつらかったです。発表することの緊張だけじゃなくて、それに加えて症状のつらさがダブルでのしかかってきて。それで頭が真っ白になって、呼吸ができないほど苦しくて仕方がなかったです。
ごく普通のことができないっていうのがほんとに苦しくて、絶望の毎日でした。
学校を辞めなきゃといつも思ってました。
心療内科にもいってみたけど、薬を飲んでも何の変化もなくて、かえって絶望が悪化した感じになっちゃって。
ネットの掲示板などでもいろいろ調べました。そうしたら「一生治らない」と書いてあって、さらに絶望が深まってしまいました。絶望のその先までいってしまった感じ 笑
絶望の繰り返しの学校生活でした。
症状が一番ひどかった時が10段階の10だとすると、クラス(5回コース)に通ってから現在は2です。
ずいぶん軽減しました。
教室で人が視界に入ってきても恐怖にはならなくなりました。ちょっとの緊張はあるけれど、黒板を見て板書をとれるようになったし、大学の構内や街中を歩く事に関しては全く症状が気にならない。
症状が気にならなくなってきたので、空気の涼しさとか温かさとか心地よさに気づけるようになりました。以前は症状のことしか考えられなくなっていたので、例えば涼しさとかまったく感じられなかった。
これまでの学生生活では絶望しかなかったけど、いまはぜんぜん違います。
幸福というか、幸福を越える、といってもいいくらいです 笑
クラスのワークで効果があったのは、脳をゆるめるトレーニングや、視線の向け方を練習したこと。
「脇見をしても大丈夫」と意識を広げられるようになりました。
あと、銀座の街中に出て一緒にトレーニングしたのも役立ちました。ワークをしていくうちに、これまでは周りの人に嫌われていると100%確信していたのが、いまではその確信度がゼロになりました。
自分を責めてしまうところがあるけれど、胸を手に当てて自分を癒してあげる方法も自分には役立ちました。
脇見恐怖症は視線の向け方とか正しい練習でぜったいよくなります。
だから、絶望している場合じゃない、人生楽しいことがやってくるぞ、と高校生・大学生に教えてあげたい。
ネットの掲示板みて治らないと絶望している人に「それは違う」と伝えたいです。
自分が思っている以上に、周り人は自分のことを避けたり責めたりしてるわけじゃないんだぞとも教えてあげたいです。
絶望する必要ないと本当に思います。