対人恐怖、視線恐怖、脇見恐怖症「悲劇の引き寄せの法則」

201601.21

恐怖

対人恐怖、視線恐怖、脇見恐怖症、社交不安に共通しているもの。それは…

対人恐怖、視線恐怖、脇見恐怖症、社交不安、これらには共通の根っこがあります。
それはなにか…

「他者からの否定的評価を恐れてしまうこと」

です。

対人恐怖、視線恐怖、脇見恐怖症、社交不安に限らず、赤面、吃音、自己臭恐怖などのいわゆる神経症的なものはすべてこの共通の根っこがあると言われています。

この恐怖の程度を測定する心理テストがあるのですが、これを対人恐怖等を抱えている方たちにやってもらうと、一般の人たちよりもはるかに他者からのネガティヴな評価をを気にしていることがわかります。

「まわりの人に嫌われたらどうしよう」
「もし人前で失敗したら…」
「うまくできない自分の姿をみられてしまったら」
「私のことを気に入ってくれないのではないか…」

などと、他の人からどう見られるか、どう思われるかが過度に気になってしまうのです。

否定的評価への恐れがもたらす悲劇の悪循環

すると、対人場面で次のようなことが順を追って生じていきます。

①予期不安&過度の緊張
失敗が怖いので、どうしても「失敗したらどうしよう…」と不安が高まってきます(予期不安)。そのことを考えれば考えるほどに不安や恐怖はさらに高まっていきます。
予期不安の形で何度も苦手場面をシュミレーションしちゃっているので、実際の対人場面において当然のごとく緊張が高まってきます。脳内に「このシチュエーション=恐怖」という神経回路をつくってしまっているので、その場面に遭遇した瞬間に恐怖感情もわいてきます。

②自分に対するバイアスのかかった状況認識
「失敗してはいけない」「緊張しちゃうに違いない」と思っているので、自分が失敗しているかどうか、緊張しているかどうかという証拠を無意識のうちに猛スピードで脳が探し始めます。その結果、例えば自分の心臓の鼓動や顔のほてりなどに驚きの俊敏さで気づき(誰だって心臓はなっているし、体温はあるのですが)、それをよりオーバーに受け止めてしまい、さらに緊張を高め、今度は実際に心臓がさらに高鳴り顔のほてりもひどくなっていく、という悪循環が生じてしまいます。

③他者に対するバイアスのかかった状況認識
同様に、「相手に嫌われてはいけない」とも思っているので、目の前の相手が嫌がっているそぶりや不自然な動きをしていないかを、脳が猛烈な勢いで無意識のうちにサーチしてしまいます。その結果、相手が髪をかき分けるしぐさだったり、ちょっと目をそらしたり、咳払いすると、「ほらやっぱり!」「いつもの反応きた!」と決して見逃しません。それを自分に対する否定的な評価としてバイアスをかけて受け止めてしまい、そのことでさらに緊張が高まったり、ますます相手が自分を嫌っていないかチェックし続けることになります。何より、常に脅威をサーチし続けているので神経のすり減らし方といったらハンパないです。

④安全確保行動(自分を守ろうとする行動)
他者からの否定的評価が怖いので、防衛本能として、このような状況から自分を守ろうと何らかの行動をとります(安全確保行動)。緊張を隠そうと急に早口でしゃべりはじめたり、声が小さくなったり、意味もなくしゃべり倒したり、相手から視線を完全にそらしたり、携帯や時計をいじりだしたり、身体をむやみに動かしたり、髪の毛で視界を隠したり、唐突に用事をつくってその場から立ち去ったりと、いろんな対応を無意識のうちにとってしまいます。
まあこういった行動は不自然だし、目立っちゃいますよね。すると、この段階にきてさすがに相手も「なんか様子がへんだぞ」と思いはじめ、それが態度に現れます。その相手の態度を見て、「ほらやっぱり!」と、また状況が悪化していくのです。
たいていの場合、安全確保行動が逆効果になってしまっているのです。

⑤回避
①〜④の状況、本人にとっては相当な苦痛です。このストレスを避けるために、同じような状況をだんだんと避けるようになっていきます。避けると嫌な経験をせずにすみますからね。人間に限らず生き物は、快楽を得られる行動と、不快を避けられる行動が増えていくものです。これは自然の摂理です。回避する回数は増え、さらに避ける対象が広がっていきます。最初は学校や会社での特定のシチュエーションだけを避けていたのが、学校や会社そのものを避けるようになり、街中を避けるようになり、電車を避けるようになるかもしれません。場合によっては家(さらには自室)に引きこもり人付き合いすべてを避けるまでに至ることだってあります。
苦手な状況を回避してしまうと、その状況でもうまくいくという経験をする機会が失われてしまいます。改善や成長の芽が摘まれてしまうのです。人とつながる経験が減ることは、人生の満足度や幸福度を下げることにもなります。そして、ますます「どうせうまくいかないに違いない」と対人場面を恐れるようになるし、「誰も理解してくれない」と一人でこの事態を抱え込んでにっちもさっちもいかなくなっていく。そういう傾向があるのではないでしょうか。

悲劇の「引き寄せの法則」

ここまで見てきたサイクル、なかなか悲劇的ですよね。こうして悪循環にはまってしまうことって結構多いのです。
最初の緊張はそんなに大きくなかったかもしれないのに、自分でそれを大きくしてしまう。
目の前の相手は別になんともおもっていなかったのに、自分から「おいおいなんかへんだぞ」と相手に思わせるような行動をわざわざとってしまう。
悲劇を自分から「引き寄せ」てしまっていますよね。
あまり認めたくないけれど、これも引き寄せの法則の一つなのでしょう。

じゃあどうするの?

じゃあ一体どうしたらいいのか?

ご安心ください。いろいろ改善策はあります。そのうちの根本的な一つが、

「不完全な自分をそのまま認めてあげる」

ことです。

悪循環のスタートは、

「他者からの否定的評価を恐れてしまうこと」

でした。

つまり、

「不完全な自分でもまいっか」

と思うことができたら、他の人からどう思われようが必要以上に気にすることがなくなるのです。予期不安や過度の緊張をする必要もないし、自分がうまくできているか全力でチェックする必要もなくなりますし、回避する必要もなくなります。

結果として、対人恐怖症、視線恐怖、脇見恐怖症などは自然とやわらいでいくのです。

カンペキな人間って嫌じゃないですか?

完全な人間というのは存在しません。
同時にまったくもって不完全な人間というのもいません。
ただ、個性があるだけです。

仮にすべてにおいてカンペキな人間が自分の周りにいたとしたらどうでしょう。
けっこう嫌かもしれませんよ。
だって、その人といる限りは、みな何らかの点で自分の不十分さを意識せざるを得なくなってしまう。それって周りの人は勇気をくじかれるだけかもしれません。

人は、それぞれ個性があるし、得意不得意もあります。
だからこそ、お互いサポートしあえるのではないでしょうか。
お互い助け合うからこそ、一人では成し遂げられないようなことを、人類はこれまでつくりあげてきたのではないでしょうか。

不完全な自分を認める勇気

不完全な自分を認める勇気、ぜひ持てたらいいなと僕も思います。

もともと僕はこれが本当に苦手でした。でもようやく最近その勇気を持てるようになってきたんです。欠点だらけの人間なんですけどね(汗)。

自分が苦手なことはほかの人に素直に甘えたっていいじゃないですか。
だってそっちの方がラクですもん(笑)。
サポートを求められた相手もきっと喜んでくれますしね。

え?じゃあ不完全な自分を認めるためにはどうしたらいいのかって?
それはまたの機会にお伝えしたいと思います。
お急ぎの方は、どうぞお気軽にお問合せくださいね。

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